2007/08 佐賀総体         

 ▽男子1回戦        
伊万里商 0―0 慶  応
(佐賀)            (神奈川)
       (PS4―1) 
男子伊万里商、PS戦で慶応下す(7月29日)

 ホッケーは29日、伊万里市の国見台陸上競技場など4会場で男女1回戦16試合があった。男子の伊万里商は慶応(神奈川)と対戦。0―0のPS(ペナルティー・ストローク)戦を4―1で制し、2回戦に進出した。30日は2回戦16試合があり、伊万里商は男子が伊吹(滋賀)と、女子が八頭(鳥取)とそれぞれ対戦する。

初戦突破も、得点機生かせず反省しきり

【ホッケー男子・伊万里商―慶応】PS戦を4―1で制し、抱き合って喜ぶ伊万里商メンバー=伊万里市の伊万里商グラウンド
 70分の攻防は0―0。PS戦に持ち込まれた。「先攻」伊万里商は片岡一成、西健太郎、西野一喜が決める。対する慶応は1人目がゴールをはずし、3人目は伊万里商のGK浦佑司が止めた。3―1に追い込んだ。

 伊万里商の4人目岩本陽平が放ったボールはゴール右隅に突き刺さった。その瞬間、初戦の重圧から解き放たれた選手たちはフィールドで抱き合い、喜びを爆発させた。

 伊万里商が主導権を握った。MF西野が相手DFの裏を突くパスを出す。MF松本駿平も右サイドをえぐって好機を演出した。DF陣も速いプレスで慶応に攻撃の形をつくらせなかった。

 前半序盤は狙い通りの展開。だが中盤以降は猛暑の影響か、好機はつくるが決められない場面が続く。後半は守勢に立った。仙名洋一監督は「FW陣の動きが鈍く、決定機を生かせなかった。地元開催の独特の空気にのまれた部分もあった」。初戦突破にも喜びはなく、主将の西野も勝利の喜びもそこそこに、「パスで相手をかく乱する自分たちのホッケーができなかった」と反省の言葉ばかりだった。

 30日の2回戦は高校日本代表2人を擁する伊吹(滋賀)。「最低でもベスト4」。そう目標を言い続けてきた西野は「(伊吹は)強豪だが、前後半70分で決着をつけたい」と言い放った。

【ホッケー男子・伊万里商―慶応】PS戦を4―1で制し、抱き合って喜ぶ伊万里商メンバー=伊万里市の伊万里商グラウンド
◆ホッケー(伊万里市国見台陸上競技場ほか)        

 ▽男子1回戦        
伊万里商 0―0 慶  応
(佐賀)            (神奈川)
       (PS4―1) 

強豪と互角以上に(男子・伊万里商)

【写真=ホッケー男子・伊万里商−伊吹】後半20分、ゴール前の混戦から伊万里商・井本がシュートを放ったが、得点を奪えず=伊万里商グラウンド 

 前日の1回戦をPS戦でくぐり抜けた男子の伊万里商は「70分間で勝つ」と誓い、2回戦に挑んだが、伊吹(滋賀)の球際の強さと鉄壁の守備の前に0−3で敗れた。

 しかし、後半、右サイドからの攻撃で再三にわたって得点機をつくるなど高校日本代表2人を擁する強敵と互角以上に渡り合った。仙名洋一監督は「決定力の差こそあったが、走り負けしなかった。今までで一番いい試合だった」

 小学4年からホッケーを続け、伊万里商でもチームをまとめてきた主将のMF西野一喜も「みんなで声を掛け合い、攻めの姿勢を貫くことができた。続けてきて本当に良かった」と言い、その後は涙をこらえきれなかった。

▽男子2回戦
伊  吹 3―0 伊万里商
(滋賀)       (佐賀)

地元中学生チーム、伊商選手に声援

 2005年の全国スポーツ少年団ホッケー交流大会で県勢初の3位となった「伊万里少年クラブ」OBの中学生たちが、大会初日から3日間、地元の伊万里商チームに熱い声援を送った。

 同クラブは98年、佐賀総体に向けた小学生からの選手育成を目的に発足。しかし、市内にはこれまで中学生チームがなく、進学後、野球やサッカーなど、ホッケー競技から離れる選手も多かった。全国3位を機に昨年4月、伊万里商ホッケー部OBらが「伊万里市中学校ホッケークラブ」を設立。全国3位のメンバーを中心に、男子10人が週5日の練習に励んでいる。

 毎週末に合同練習で胸を借りる伊万里商は男女ともに姿を消したが、伊万里中2年の金井田幸樹君は「大声援の中で戦った先輩たちがうらやましい。いつか、こういう場所でプレーしたい」と目を輝かせていた。

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