【ホッケー】女子・伊万里商ベスト8(7月30日)
【ホッケー】女子・伊万里商ベスト8(7月30日)

 伊万里市の国見台陸上競技場など4会場で男女2回戦、各16試合があった。県代表の伊万里商は女子が八頭(鳥取)を5―1で下し、準々決勝に進出、男子は伊吹(滋賀)に0―3で敗れた。31日は男女の準々決勝8試合があり、女子の伊万里商は築館(宮城)と対戦する。

エース笠原「できすぎ」4得点 (女子・伊万里商)

 【写真=ホッケー女子・伊万里商−八頭】前半34分、伊万里商のFW笠原がシュートを決め、先制する=伊万里市の伊万里商グラウンド

 伊万里商の絶対的エース笠原和(しずか)が劣勢の流れを断ち切った。左サイドからのスルーパスに鋭く反応。こん身の力で放ったシュートは、詰めてくるGKの足元を低いライナーですり抜け、ゴール左隅に突き刺さった。前半終了1分前の34分だった。

 初戦の緊張か、動きが硬かった。立ち上がりから守勢に立った。ラインを押し上げられず、相手に攻められ続けた。だが、粘り強く守り、無失点でしのいだ。

 先制点で流れを引き寄せた後半13分、ペナルティーコーナー(PC)からFW田中結花、MF小林美穂とつなぎ、笠原が千金の追加点を押し込んだ。

 持病の腰痛に苦しみ、1月の全九州高校選抜以降、満足にプレーできない状況が続いていた。その笠原が地元での晴れ舞台で4得点。「先制点を決めてから気持ちが楽になった。でも(4得点は)できすぎです」

 PCからの3得点と守備陣の高い集中力に、近藤芳樹監督は「何も言うことはない」。ただ準々決勝で立ち向かうのは2004年の総体準優勝校・築館(宮城)。近藤監督は「この壁を崩すのは相当に難しいが、全力でぶつかりたい」。その視線の先には、チームメートととびきりの笑顔を見せる「帰ってきたエース」笠原がいた。
 ▽女子2回戦        
伊万里商 5―1 八  頭
(佐賀)             (鳥取)

【ホッケー】女子伊万里商、準々決勝で敗退(7月31日)

 男女の準々決勝計8試合があった。女子の伊万里商は築館(宮城)と対戦。序盤からリードを許す苦しい展開で、流れをつかみきれないまま0―3で敗れ、1977年以来、30年ぶりの準決勝進出はならなかった。

伊万里商、ベスト4の壁熱く

【写真=ホッケー女子3回戦・伊万里商|築館】後半33分、築館の選手と激しく競り合う伊万里商・笠原(右)=伊万里市の国見台陸上競技場
 夢に描いたベスト4への道が断たれた瞬間、伊万里商の選手たちはがっくりと肩を落とした。3年前の総体準優勝校、築館(宮城)に0−3。敗れはしたが近藤芳樹監督は「以前なら6、7点取られても不思議ではなかった。大健闘だ」。大粒の涙をこぼす教え子たちの成長をたたえた。

 前日の2回戦を圧勝し、勢いに乗る選手たちの足元をすくったのは、初めてプレーした天然芝のフィールドだった。今大会用に整備され開幕まで使用できなかった。普段は土のグラウンドでスティックを握る伊万里商。滑りやすい足場に慣れない前半、普段の動きができず連続失点を喫してしまう。

 それでも体力には絶対の自信を持つ。暑さで相手の動きが鈍った後半は、MF松下紗季やFW田中結花らがゴール前にボールを送り込み、強豪校を慌てさせた。

 近藤監督が総体の準備に追われ、直接指導が減った昨年度から、3年生は自ら練習メニューを作成。走り込みや基本動作を中心に全国で戦う力を身につけた。「自分たちで課題を見つけ、頑張ってくれた。感謝している」と、その苦労をねぎらった近藤監督。新チームを担う2年生の中須賀恵は「苦しい時もみんなで乗り越え、粘り強いチームになりたい」。涙でぬれた目に3年生の背中を焼き付けた。

 ▽女子準々決勝
築 館 3―0 伊万里商
(宮城)
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